精神衛生上よくないので。
ということで連休最終日、かねてから行きたかった森美術館開催中の「アイ・ウェイウェイ展」へ。
休日の森美術館は避けたかったんだけどねー。(展望台とセットにするのはよしてほしい)
それにしても日比谷線「六本木」駅は行きにくい。
直線距離はたいしたことないのに迂回して電車を乗り継がなきゃならないのが癪だ。
幸い天気もいいので南北線の「六本木一丁目」駅から歩くことにした。
初めて下りる駅だけどどうにかなるさ。
とりあえず地上に出てみると、待ち受けていたのが桜。
この時期に桜の開花を拝めるとは。狂い咲きか。それともそういう品種があるのか?

ほーっと見上げた視線を横に移すとそこにはスウェーデン王国のフラッグが。

もちろん吸い寄せられ近づくと目の前にスウェーデン大使館。

警備員の方から「12時半からお昼休みなので10分で出るように」注意されながら中に。
「スウェーデンの切手」が展示されてた。

なんだか幸先いいスタートだぞ。
これは“桜の季節にスウェーデンに行け”という啓示なのかもしれない。
iPodの曲をMANDOにして足取りも軽やか六本木ヒルズを目指す。
20分ほど歩いて迷わずヒルズ到着。
思った程の混雑もなく安心。
で、本題の「アイ・ウェイウェイ展」。
アイ・ウェイウェイは美術から建築・出版など多岐にわたり活躍している現代中国を代表する作家。
この展覧会では「基礎的な形体とボリューム」「構造とクラフトマンシップ」「伝統の継承と革新」の3部から構成されてる。
違った素材で作られた1立方メートルの正立方体のミニマムな配列。
パースペクティブをともなう整然性が美しい。
モノ派的な作品群なのに、ひとつの立方体の素材であるプーアール茶の匂いが生々しさを醸す。
そういう相反するものの対比が全ての作品に表象されている。
生と死、破壊と構築、直線と曲線、伝統と革新。

↑は円型の穴をくり抜いた箪笥大の直方体を等間隔に配列した作品。
穴をのぞくとそれぞれの円型の陰影が月の満ち欠けのようで美しい。

↑は2008年四川大地震に被害にあった小学生へのオマージュ。
学生鞄(バックパック)が幾重にも繋がり蛇のような形体をなしている。

↑は「暫定的な風景」と題された作品。
中国の土地は全て国有地だから、政府の意図でいきなり建造物が破壊され失くなり、また新しい建物が構築されていく。
その暫定的な風景を収めた写真が壁と床に隙間なく貼り埋め尽くされている。
急速に経済発展した中国ならではの風景。

↑は永久社(フォーエバー社)の自転車のパーツを組み合わせた作品。
かつての中国の象徴ともいえる自転車。
今では人々の足は自動車に移り変わり、社号のフォーエバーの響きがもはやむなしい。
と一部を紹介したけど、この展覧会の特筆すべきことは写真撮影とブログ掲載がアイ・ウェイウェイ氏本人の意向により許可されていること。
日本においてこれはすごく画期的なことでもある。
「コンテンポラリー・アートとは何らかの形ではなく、社会のおける哲学である」という氏の言葉のとおり確信的な行為。
作品からだけでなく企画のコンセプトからして氏の老獪さがうかがわれる。
政治的、社会的革命の渦中を生き抜いてきた反骨の作家のしぶとさを体感した展覧会だった。
メインの展覧会も観終えたことだし、帰りは南北線「麻布十番」駅まで歩くことに。
途中「赤い靴」のきみちゃんにご挨拶。

よく歩いた一日でした。










その後なぜだかまた久々に電気ブランが飲みたくなったので浅草の神谷バーに。(今日は久々dayだ)


実をいうと初・東京ミッドタウン。想像通りのありきたりな都市空間。私には六本木ヒルズも表参道ヒルズもここもみんな一緒。




